在宅で内職副業をはじめるにあたって

在宅で働くことが可能な副業として人気なのが内職です。自宅にいながら仕事ができることや、簡単な手作業が多いことなどが人気の理由です。しかし、自宅で行う仕事だからこそ、気を付けておきたいポイントなどもあります。そこで今回は、ペットや小さな子ども、資材の運搬・納品など、内職をするにあたって注意しておくべき点をご紹介しましょう。

 

ペットを飼っている場合の注意点

ペットを飼っている場合に内職でまず気を付けたいのは、資材の紛失や破損です。ペットが内職で使用する資材をおもちゃ代わりにして遊び、どこかに持って行ってしまって紛失したり、爪や牙などで資材を破損したり、あるいはよだれなどで汚損したりする可能性があります。資材も原材料費がかかっている貴重な物品です。内職の作業の中で、誤って資材の紛失や破損・汚損を起こしてしまうこととが全くないとは言えません。

 

しかし、不注意により何度も何度も資材を無駄にしてしまうと、内職の発注元の信頼を失ってしまうことにも繋がりかねません。また、資材の中には小さな部品なども多く、ペットが誤って飲み込んでしまう恐れもあります。ペットは人間と違い体が小さいため、例え小さな部品でも、体にとって大きなトラブルになることもあります。

 

ほかには、ペットの毛などが内職で作業しているうちに商品に紛れ込むことも起こり得ます。例えば精密機器の組み立てなどの作業の場合、小さな毛でも混じってしまうと、商品に不具合を起こす原因になるかもしれません。あるいは、食品など、衛生面に特に注意すべき商品を作業する場合は、ペットの毛が混入してしまうと、出荷した後で商品のクレームの原因になり、商品の評判を落としてしまう可能性もあります。このように、ペットを飼っている場合は、内職に関するさまざまなリスクもあることを意識することが大切です。

 

リスクを回避するためには、ペットの行動するスペースと、内職の作業スペースをはっきり分けるなどの対策を取る必要があります。ペットが床を歩くならば、床の上に資材や完成した商品を放置しないことです。猫など、床のほかテーブルや棚の上など行動範囲が広いペットを飼っている場合は、ペットが入ってこれない部屋などに内職の資材を入れ、作業もそこで行うなどが良いでしょう。住居の関係でどうしても資材や作業の専用スペースがとれないという場合は、ペットが内職に関するものに触れられないよう工夫が必要です。

 

例えば資材や完成後の商品は、段ボールなどに密閉し、広げたまま放置しないようにします。内職の作業を行う際は、ペットをケージなどに入れ、作業中に接触しないようにします。なお、作業を行う前に、作業スペースを掃除し、ペットの毛やホコリ・ゴミなどを取り除くことによって、商品への異物の混入を防げます。しっかり対策を取れば、安心して作業を行うことができるでしょう。内職作業のたびにペットとスペースを区別するのは面倒と感じるかもしれませんが、自宅の中でメリハリをつけることによって、作業に集中できます。

 

在宅ワークは、日常生活と仕事の時間の区別が付け辛く、なかなか作業に100%打ち込むことが難しい面もあります。しかし、ペットのスペースと作業スペースの区別など、物理的な境目をはっきりさせることで、気持ちが作業に向かって切り替わる役割も果たします。また、作業中にペットとスペースを分けることは、資材の誤飲などによるトラブルからペットを守るためにも大切です。

 

小さな子どもがいる場合の注意点

小さな子どもがいる家庭で内職を行う場合にも注意点があります。月齢が低い子どもがいる場合には特に気を付けましょう。はいはいやよちよち歩きをする時期の子どもは、とりわけ好奇心が旺盛です。視界に入るものは何にでも興味を持ち、手に取ろうとします。さらに、見たり触ったりするだけでなく、口の中に入れようともします。小さな子どもに多い事故が、このように何でも口に入れることによる誤飲です。内職の資材や完成品も、子どもが手に取れば飲み込んでしまう危険性があります。

 

これを防ぐためには、子どもの目につくところに内職の資材や完成品を放置しないことがまず第一です。小さな子どもは言葉がまだわからないため、もちろん言い聞かせても通じません。保護者が危険を察知し、事故のもとを遠ざける必要があります。床の上はもちろん、ローテーブルの上やいすの上、低い棚の上など、簡単に手が届きそうな場所に置くのも危険です。子どもの成長のスピードは驚くほど早く、昨日までは手が届かなかった場所も、今日はいつの間にか手が届いている、ということも珍しくはありません。

 

高さがあまりない場所などに置いておくと、いつしか手が届くようになっていたため、誤飲してしまうというパターンもあり得ます。子どもの成長は非常に喜ばしいことですが、できることが増えれば、その分危険も増えます。起こり得るアクシデントのパターンを、常に更新していくことが大切です。また、資材や完成品を手に取って遊んでいるうちに、紛失してしまったり、破損してしまったり、なめたときのよだれなどで汚損してしまうという可能性もあります。資材や完成品を置くなら、絶対に手が届かない十分な高さのあるテーブルの上や、鍵がかかる部屋の中など、確実に子どもの手から遠ざけられる場所にしましょう。

 

内職は在宅での作業なので、小さな子どもがいても取り組みやすい仕事です。子どもの世話をしつつ、内職のスケジュールを組むことも可能です。しかし、子どもの年齢によっては、作業がなかなか進まない場合もあります。例えば、まだ1歳前後の子どもは、はいはいやよちよち歩きをして、行動範囲がどんどん広がっていく時期です。いろいろなものに興味をもち、どこにでも行こうとするので、なかなか目が離せません。まとまった作業時間が取りにくく、内職が思うように進まないということもあるでしょう。子どもの世話と内職をうまく両立させていく工夫が必要になります。

 

例えば、1つ1つの作業時間が短い内職であれば、子どもが1人で遊んでいるときや、少しお昼寝をしている時間などに、タイミングをみつけて取り掛かりやすいでしょう。もし途中で子どもの世話をしなければならない場合も、すぐに作業を切り上げることができます。作業が終わっていないのに、途中でそのまま放置して子どものことをしなければならないと、なかなか作業が進まずイライラしてしまうかもしれません。しかし、短時間で1つの作業が終わる内職なら区切りがつけやすいので、イライラも少なく済むでしょう。隙間時間を上手に使って収入を得るため、どのような形態の作業が自分に合っているのか、内職の詳細を確認することも大切です。

 

資材の運搬や納品に関する注意点

資材の運搬や納品の方法は内職によってそれぞれです。自分に可能な方法かどうか、必ず確認した上で内職を探しましょう。資材の運搬や納品のパターンは、おおまかに2通りあります。発注元が資材を届けてくれたり、完成品を回収してくれたり、特に自分は出向く必要がないというパターンが1つです。もう1つは、自分で資材の運搬をしたり、完成品を納品しにいったりしなければならないパターンです。あるいは、資材の運搬は発注元が行い、完成品は自分で納品するなど、2つのパターンが組み合わさったケースもあります。

 

発注元が資材を運搬してくれるのは、作業する品が精密機器であったり、特殊な形状や容量の多さにより、個人での運搬が困難である場合などに多いようです。また、地域に内職をしている人が多い場合も、発注元が内職の受注者の自宅を車でまわり、資材の運搬や完成品の回収を行うことがあります。ただし、受注者が自分で資材の運搬や納品を行わなければならないパターンも多く存在します。その場合は、自宅から発注元の受け渡し場所がどの程度の距離であるかを確認しておく必要があります。

 

徒歩や自転車などで行き来が可能な範囲であれば、移動自体は難しくないでしょう。しかし、徒歩や自転車の場合は、運搬可能な荷物の容量は少なめです。少ない資材では完成品の数も少なくなってしまうので、まとまった収入を狙いにくいでしょう。できるだけ収入を増やすためには、納品数を増やさなければならず、そのためには資材も多く必要です。多くの資材を効率良く運ぶには、車を使用する方法があります。自家用車であれば、多くの資材や完成品を積み込んで楽に運べます。

 

ただし、車の場合は、運ぶ際にガソリンなどを消費しますが、内職の発注元で運搬・納品時のガソリン代まで経費として払ってくれるとは限りません。また、いくら車での運搬・納品が可能であっても、自宅と受け渡し先の距離があまりにも離れていれば、行き来に時間がかかってしまい、その分作業時間の減少につながり、収入額にも影響が及ぶ可能性があります。内職の納品期間は数日のものや数週間のものなどさまざまですが、毎日資材を受け取って毎日納品というサイクルもあります。収入をアップするには、資材を受け取り納品するサイクルを、なるべく短期間で何度も繰り返すことが大切です。

 

できる限り低コストで、より多くの資材を、より早く運搬・納品できる方法を探しながら、内職選びをすることが必要でしょう。内職は在宅でできる副業ですが、資材の運搬や納品は、場合によっては外出する必要が生じます。人によっては頻繁な外出が難しい場合もあるでしょう。内職探しをする際は、資材の運搬や納品のスタイルを忘れずチェックし、生活に手間が増えないか、無理なく続けていけるかなどをよく検討しましょう。

 

2階で作業をする場合の注意点

資材や完成品など、内職の荷物を移動させる際にも注意点があります。例えば自宅内のどこで作業を行うかは重要な問題です。内職の資材はかさばるものが多く、段ボール数箱分に及ぶことも珍しくありません。また、資材の段階ではコンパクトであっても、完成品になると、組み立てやパッケージなどの関係で何倍にもかさばる場合もあります。大きな荷物を自宅内であちこち動かすのは非常に大変です。1階はリビングなど生活スペースが占める割合が多く、また、ペットや子どもの手が届きやすいため、近くで作業を行うと、資材の誤飲などといったリスクが発生する可能性もあります。そのため、ペットや子どもが上がってこれない2階に作業スペースを設けるという方も少なくないでしょう。

 

2階まで運搬する際は、階段の上り下りに十分気を付けましょう。大きなダンボール箱を抱えながら階段を使うと、足元が見え辛く、踏み外してしまう危険などを伴います。また、完成品がデリケートな商品の場合は、2階から荷物をおろす際も特に注意が必要です。精密機器や繊細な品は、振動や衝撃が伝わることにより、完成品がバラバラになってしまう可能性もあります。せっかく出来上がって後は納品するだけの物品が、運搬時に破損してしまったら非常に残念です。発注元に納品が完了するまでは、完成品はできる限り慎重に扱いましょう。

 

また、内職は種類によって適した広さの作業スペースを確保することも大切です。資材を取りやすいように配置し、完成した品を余裕で並べられるような作業スペースが必要です。テーブルなど台の上で作業するような内職の場合は、長時間席についていても、疲れにくい高さのテーブルやデスクを用意し、少しでも快適に作業を進められる環境づくりをしましょう。集中して作業に打ち込める環境を整えることが、内職の作業の能率を上げるポイントになります。手作業がメインの内職は、仕上がりの良さとスピードが勝負です。

 

ただし、2階の作業スペースにこもりきりになると、1階の様子がわかりにくくなります。特に小さな子どもなどがいる家庭では、少しの時間でも目を離していると思わぬ事故につながる危険性があります。例えば2階にサークルを設置し、その中で子どもを遊ばせている間に作業をしたり、2階でお昼寝をさせて見守りながら作業に取り掛かるなど、内職以外のこととうまくバランスを取りながら進めることが大切です。

 

内職の注意点を押さえて自宅で上手に副業をしよう

内職には、自宅で行う作業ならではの注意点などがあります。今回紹介したような注意点を押さえつつ作業をすれば、副業としてしっかり収入を得ることが可能です。また、内職の内容は手作業が多く、誰でもチャレンジすることができます。自宅での作業をイメージし、作業スペースや資材の運搬、納品のことなど、一連の流れを考えながら、自分のライフスタイルにあった内職を探してみてください。